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どう?に対する回答

藤居 琢也 2026.03.30

旧耐震物件について

 

本日はお問合せを頂いたお客様とのお話を通じて、大学時代を振り返った出来事。お問合せ頂いたのは1970年代後半に建築された当時のブランドマンション。不動産は複数ご所有されており、深い知識を既にお持ちのお客様だった。詳しい資料をご覧になられたいとのお話だった為、お手配させて頂くお約束をさせて頂いたところでご質問があった。「年数的に旧耐震物件だと思いますが、実際物件としてはどうなんですか?」

 

非常に良くいただくご質問だが、「どう?」の中にはあまりにも多くの事柄が含まれており、毎回答えに窮する。市場価値としてのお話と理解し、ここ数年で建材価格が高騰。都内の新築物件の供給個数は大幅減少し、価格は高騰。抽選倍率が高くて買えないお客様も多い。立地の良い場所は築年数が経過している物件がほぼ独占している。結果、今では中古市場の物件は盛んに売買されており、旧耐震物件も例外無く流動性が高まっているお話をした。

 

コンクリート建築物の歴史

 

次に建物強度についてのお話となり旧耐震についての内容はご存知だった。そこで少し掘り下げたお話としてコンクリート建築物の遍歴についてお話をした。ご存知無い方も多いが、ある時期からコンクリートに使われる骨材や細石(砂)は大きく変わっている。元々は川にある玉砂利や川砂を利用していたが供給が追いつかず環境問題もあり海砂や山から切り出した砕石を用いる様になった。

 

結果、塩化物イオンが含まれる建材により耐久性低下などの課題を残す物件が出たりもする。それでは平成になってからの物件なら大丈夫かと言うと、今度は人が変わっている。2000年頃に私がコンクリート打設現場で末端の外国人作業員がバイブレーターをかけつつ施工を楽にする為に勝手に水をジャブジャブ入れてしまっている現場も目撃している。建設現場の超ブラックな労働環境を考えると姉歯問題も氷山の一角に過ぎないだろうと個人的には思っている。ただそれでも日本の建物は他国と比較すると一定の安心感はある。少なくとも現存する建築物は今までの自然災害に耐えてきた歴戦の猛者。それよりも建物管理状態の方が重要だと思われる事をお話ししつつ、学生時代の経験が今の仕事に繋がっていた事に気付かされた出来事だった。

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